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【賃貸マンション】ガスコンロとIHコンロどちらがおすすめ?メリット・デメリットを徹底比較!

仲尾 一志

筆者 仲尾 一志

はじめまして。賃貸営業の仲尾  一志と申します。これまでに1,000名を超えるお客様のお部屋探しをサポートしてまいりました。経験を通じて培った提案力と柔軟な対応力を活かし、お客様のご希望や生活スタイルに最適なお部屋をご紹介できるよう努めております。幅広いニーズに対応可能です。安心と納得のいくお部屋探しを全力でサポートさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。







ガスコンロの特徴と評価


ガスコンロの主な長所


ガスコンロは、昔から多くの家庭で使用されている調理機器で、炎を直接使って加熱する仕組みです。その大きな魅力のひとつは「直感的な火力調整のしやすさ」です。つまみをひねるだけで火加減を細かく調整できるため、繊細な料理から豪快な炒め物まで対応できます。強火で一気に加熱する料理や、フライパンを振りながら炒めるような調理には非常に向いています。

また、使用できる鍋やフライパンの種類が多いのも魅力です。鉄製、ステンレス製、アルミ、土鍋など、基本的にどの素材でも使用可能で、新たに調理器具を買い替える必要がありません。

停電や災害時でも使えるという点も、ガスコンロの大きな利点です。災害が多い日本では、非常時に調理ができるという安心感は大きな価値があります。

さらに、本体の価格も比較的手頃です。据え置き型の2口タイプであれば1万円台から購入できるモデルもあり、予算が限られている場合でも導入しやすいです。


ガスコンロの短所


一方で、ガスコンロにはいくつかの明確なデメリットも存在します。まず最も注意したいのが火災のリスクです。火を直接使うため、油はねによる着火や、鍋の空焚き、布や衣類の引火などが起きる可能性があります。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では、この点は大きな心配要素となります。

また、調理中の熱がキッチン全体に広がるため、特に夏場は調理スペースが非常に暑くなることがあります。エアコンや換気扇を強めにしても完全に解消するのは難しく、長時間の調理は体力的にも負担になります。

そして、掃除の手間も無視できません。五徳やバーナーのまわりには油汚れや焦げつきが溜まりやすく、分解しての掃除が必要です。頻繁に使う人ほど、メンテナンスの手間を感じることが多いでしょう。



IHコンロの特徴と評価


IHコンロの主な長所


IHクッキングヒーターは、電磁誘導を利用して鍋自体を加熱する仕組みのため、火を使わずに調理が可能です。このため、火災のリスクが非常に低く、安全性の高い調理器具として注目されています。調理中にうっかり袖がコンロに触れても引火の心配がない点は、家庭内の安心感を高めてくれます。

また、天板が平らでガラストップになっているため、掃除が非常に簡単です。調理後に布巾でサッと拭くだけで汚れが落ち、手間がかかりません。揚げ物や炒め物で油がはねても、すぐに掃除できれば汚れが残りにくく、常に清潔な状態を保ちやすいという点は、忙しい家庭にとって大きな利点です。

さらに、IHは加熱効率が非常に高く、無駄な熱がほとんど発生しません。鍋の底にのみ熱を集中させるため、沸騰までの時間が短縮され、調理時間が全体的に短くなる傾向があります。温度制御も非常に正確で、揚げ物の温度管理や弱火調理などにも向いています。

加えて、IHコンロの多くには安全機能や便利機能が充実しており、一定時間で自動停止する機能や、鍋が乗っていないと加熱が始まらない仕組みなどが搭載されています。こうした機能によって、うっかりミスを防げるという点も魅力です。


IHコンロの短所


ただし、IHにもいくつかの弱点があります。最大のハードルは、IH対応の調理器具が必要になる点です。すべての鍋が使えるわけではなく、磁力を通す鉄やステンレス製で底が平らな鍋が基本条件です。すでに持っている鍋やフライパンが使えない可能性があり、買い替えが必要になることもあります。

また、IHは電力に完全依存しているため、停電時には使用できません。近年の自然災害を考えると、この点は無視できないデメリットです。ガスが止まってもプロパンで対応できるのに対し、IHは電力がなければまったく加熱できなくなります。

調理面では、直火を使う料理に慣れている人には物足りなさを感じることがあります。特に中華料理のように鍋を振って強火で炒める料理には不向きです。鍋がIHのトッププレートから離れると加熱が止まってしまうため、「鍋振り」ができないというのは、料理好きには致命的に感じることもあります。

さらに、一部のIH機種では**加熱時に小さな音(ジーッという音や電子的なノイズ)**が発生することがあります。音に敏感な人や静かな環境を求める人にとっては、気になる点かもしれません。


総合的な選び方と判断基準


ここまでの内容を踏まえると、どちらのコンロを選ぶべきかは、家庭のライフスタイルや調理スタイル、安全への意識などによって異なります。

  • 小さなお子さんや高齢者がいる家庭、安全性重視の場合 IHコンロが適しています。火を使わないという点で精神的にも安心ですし、自動停止機能なども心強い味方になります。

  • 料理の自由度、調理のこだわりを重視する方 ガスコンロの方が合っています。火力調整の幅広さ、鍋振り調理、炙り料理など、より豊かな料理表現が可能です。

  • 災害への備えを考えたい方 ガスコンロが有利です。停電中にも使用できるのは非常時に大きな差になります。

  • キッチンの掃除や時短を意識する家庭 IHの掃除しやすさ、温度管理の正確さは非常に大きなメリットです。忙しい共働き世帯にも好まれる理由です。

  • 初期費用の差を重視する方 ガスコンロの方が導入コストは安く、機器の購入・設置が手軽です。IHは電気工事などのコストがかかる場合もあります。


  • 最後に


どちらの調理機器も、それぞれに明確な利点と欠点があります。大切なのは、自分や家族の生活スタイルにとって「何を優先するか」です。料理を楽しみたいのか、安全性や利便性を求めるのか、それとも災害時の備えを意識しているのか。そういった優先順位によって、ベストな選択は変わってきます。

最近では、ガスコンロとIHコンロを組み合わせたハイブリッドなキッチンも普及しつつあり、それぞれの長所を活かすことも可能です。将来のライフスタイルの変化も見据えた上で、じっくりと選んでみてください。